エンディングノートを書くメリットと書き方をわかりやすく解説|終活の第一歩として始めよう
「終活を始めたいけれど、何から手を付ければよいかわからない。」
「エンディングノートを書いたほうがよいと聞くけれど、本当に必要なのだろうか。」
このような疑問をお持ちの方は少なくありません。
近年では終活への関心が高まり、エンディングノートを活用する方も増えています。
エンディングノートは、万が一のときに備えるだけでなく、自分自身の人生を整理し、家族への負担を軽減するためにも役立つものです。
この記事では、エンディングノートを書くメリットや具体的な書き方、記載しておきたい内容についてわかりやすく解説します。
また、遺言書との違いについても触れながら、終活を始める際のポイントをご紹介します。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、自分自身の情報や希望、家族へ伝えたいことなどを自由に記録しておくためのノートです。
法的な決まりはなく、市販の専用ノートを利用しても、一般的なノートにまとめても問題ありません。
大阪法務局さんでは司法書士会さんと共同で作ったエンディングノートを配布しています。
こちらをご活用いただくのが一番手っ取り早いでしょう。
(リンク:大阪法務局)
氏名や住所などの基本情報はもちろん、医療や介護に関する希望、預貯金や保険の情報、葬儀やお墓についての考え、家族へのメッセージなど、幅広い内容を書き残すことができます。
終活の第一歩として取り組みやすく、自分自身の考えを整理するきっかけにもなります。
生前の希望についても書く欄がありますので、とりあえず書いてみるのもお勧めです。
エンディングノートを書く5つのメリット
1.家族の負担を軽減できる
突然の出来事が起こった際、家族はさまざまな手続きを短期間で進めなければなりません。
銀行口座や保険会社、契約中のサービスなどがわからないと、必要な手続きに時間がかかってしまいます。
エンディングノートに情報を整理しておくことで、家族は必要な情報を探し回る負担を軽減できます。
2.自分の希望を伝えられる
医療や介護、葬儀、お墓などについて、自分の希望を家族へ伝えることができます。
元気なうちは話しにくい内容でも、文章として残しておくことで、自分の考えを伝えやすくなります。
3.財産を整理するきっかけになる
預貯金や保険、不動産、有価証券などを書き出すことで、自分の財産を把握できます。
長年利用していない口座や不要な契約が見つかることもあり、財産管理の見直しにもつながります。
4.デジタル資産の整理ができる
現在では、スマートフォンやパソコン、SNS、動画配信サービス、ネット銀行など、多くの情報がデジタル化されています。
契約中のサービスや利用しているアカウントを整理しておくことで、家族が対応しやすくなります。
5.終活を前向きに進められる
終活というと暗いイメージを持たれることがあります。
しかし、エンディングノートを書くことは、これまでの人生を振り返り、これからの人生をより充実させるための機会でもあります。
今後やりたいことや大切にしたいことを書き出してみるのもおすすめです。
エンディングノートに書いておきたい内容
記載内容に決まりはありませんが、次のような項目をまとめておくと役立ちます。
- 氏名・住所・生年月日などの基本情報
- 家族や親族、友人の連絡先
- 預貯金や保険に関する情報
- 不動産やその他の財産の概要
- 医療や介護についての希望
- 葬儀やお墓についての希望
- 契約しているサービスやデジタル資産
- ペットに関する情報
- 家族へのメッセージ
すべてを一度に書く必要はありません。
思いついた項目から少しずつ記入していくことが長続きのコツです。
エンディングノートを書く際のポイント
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 無理なく始める | 最初からすべて書こうとせず、書ける項目から記入する。 |
| 定期的に見直す | 住所や口座、契約内容などは変わるため、定期的に更新する。 |
| 保管場所を伝える | 家族が見つけられる場所に保管し、存在を伝えておく。 |
| 個人情報に配慮する | 重要な情報を記載するため、保管方法にも注意する。 |
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書は混同されることがありますが、大きな違いがあります。
| 項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 法的効力 | ありません。 | 法律で定められた方式を満たせば認められます。 |
| 記載内容 | 自由に記載します。 | 財産の承継についてなどが中心です。 |
| 目的 | 家族への情報共有や希望を伝えることです。 | 財産の承継方法などを明確にすることです。 |
そのため、財産を誰に引き継ぐかを正式に決めたい場合は、エンディングノートだけでは十分とはいえません。
一方で、エンディングノートは遺言書では伝えきれない想いや生活に関する希望を残せるという大きな役割があります。
それぞれの特徴を理解し、目的に応じて活用することが大切です。
まとめ
エンディングノートは、自分自身の考えや情報を整理し、家族への負担を軽減するための大切なツールです。
終活は特別な年齢になってから始めるものではなく、「今の自分を整理したい」と思ったときが始めどきといえるでしょう。
また、エンディングノートは自由に作成できる一方で、財産の承継など法的な効力が必要な内容については、別途適切な準備を検討することが重要です。
終活を進める中で、相続対策や遺言について不安や疑問が生じた場合は、早めに専門家へ相談することで、ご自身やご家族が安心して将来に備えられます。
当事務所では、終活に関するご相談をはじめ、遺言書作成のご相談も承っております。
「何から始めればよいかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。
